disease

頭痛

頭痛について

「ズキズキ」「ガンガン」といった激しい痛み、締め付けられるような重い痛みなど、頭痛は日常生活に大きな影響を与え、つらい症状です。もしかしたら、その頭痛は放置してはいけないものかもしれません。

当クリニックでは、頭痛でお悩みの方のために、丁寧な診察と適切な検査を行い、お一人おひとりに合わせた治療法をご提案しています。気になる症状がありましたら、お一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

頭痛の症状について

頭痛は大きく分けて、「一次性頭痛(慢性頭痛)」「二次性頭痛」の2つのタイプがあります。

一次性頭痛(慢性頭痛)

他の病気と関係なく起こる、いわゆる「頭痛持ち」と呼ばれるもので、頭痛自体が疾患です。

1. 緊張型頭痛

日本人に最も多い頭痛で、特に女性に多く見られます。一般的に、両側からじわっと締め付けられるような重い痛みです。

  • 症状
    • 頭の両側がじわっと締め付けられるような、あるいは重い痛みです。
    • 「はちまきやヘアバンドで頭を圧迫されているようだ」「頭に金属の輪をはめられたようだ」と表現されることもあります。
    • 痛みは後頭部から首筋を中心に、頭全体に広がることもあります。
    • 頭痛とともに肩こりを伴うこともあります。
    • 光や音に対する過敏性などの症状を伴わないことが多いです。
    • 軽度から中程度の痛みが数日間から数週間にわたって持続することもあります。
  • 原因
    • 長時間不自然な姿勢を続けたり、悪い噛み合わせを続けたりというような身体的ストレスがかかった場合。
    • 仕事関係のトラブルや対人関係、不安などの精神的ストレスによって、頭の筋肉が緊張(こり)して起こると考えられています。
    • 肩や首、後頭部の筋肉や神経の緊張が主な原因と考えられています。
    • 睡眠不足や眼精疲労も原因となることがあります。

2. 片頭痛(偏頭痛)

頭の片側に起こることが多いです。ズキズキと脈打つ激しい痛みが比較的急に起こります。女性に多く、家族に頭痛持ちの人がいると起こりやすい傾向があります。

  • 症状
    • 頭の片側に起こることが多いですが、両側に広がることもあります。
    • 「ズキンズキン」と脈打つような激しい痛みです。
    • 音や光に敏感になり、吐き気や嘔吐を伴うことも少なくありません。
    • 月に1~2回、多い時で週に1回程度繰り返して起こり、4~72時間くらい持続して自然に治まります。
  • 原因
    • 脳の血管が急に拡張することによって起こると考えられています。
    • ストレスなどから解消されてホッと気が緩んで筋肉の緊張がとけた時に起こります。
    • 食事や睡眠をきちんと摂らなかったり、睡眠の摂りすぎなどによって起こりやすくなります。
    • チーズやチョコレート、ワインなどは片頭痛を起こしやすくすると言われています。
    • 疲労やストレスのほか、20~40代の女性に多くみられることから、女性ホルモンも関係すると言われています。
    • 遺伝的な要因や、気候の変化、睡眠過多・不足、騒音、強臭、明るい光、人工甘味料、グルタミン酸、硝酸塩、気圧の低下なども引き金となります。

3. 群発頭痛

非常に激しい片側の頭痛が、数週間から数カ月にわたって集中的に発生する疾患です。年に1度ほど1カ月くらいの間、一定の時刻になると1~2時間毎日のように頭痛が起こります。20~30代の男性に多く見られ、たばこを吸うアクティブな男性に多い頭痛です。

  • 症状
    • 目の奥をえぐられるような激しい痛みが1~2時間続きます。
    • 痛みは、眼や額、頬の周りに生じ、脈打つような痛みや火傷のような感覚を伴います。
    • 特に睡眠中に起こりやすいです。
    • 痛みのある側の目が充血したり、涙が出たり、鼻水が出たり、鼻づまりが起こることがあります。
    • まぶたが下がったり、目(瞼裂)が細くなったりすることもあります。
  • 原因
    • 目の後ろを通る頭の血管の拡張が痛みの原因と考えられています。
    • お酒を飲むことによって起こりやすくなります。
    • ニトログリセリン(狭心症の治療薬)などの血管を拡張する薬も群発頭痛を起こすことがあります。
    • ホルモンの変動、ストレスなども要因となることがあります。

4. 薬剤の使用過多による頭痛

頭痛の原因が薬の飲みすぎだった、ということもあります。1ヶ月に10日以上、鎮痛剤の内服をしている人が多いです。市販の鎮痛剤にはカフェインが入っているので、「良く効く」と報酬の記憶を植え付けてしまい、ついつい鎮痛剤を服用してしまうといった悪循環がおきてしまうことがあります。

二次性頭痛

何らかの病気が原因となって引き起こされる頭痛です。命に関わる危険な病気が隠れていることもあるため、注意が必要です。

1. 副鼻腔炎による頭痛

おでこのあたりの頭痛が続き、鎮痛剤が良く効きますが、ぶり返す頭痛の原因になります。前かがみになると増強し、鼻水、鼻閉感があります。目の奥の痛みや前額に痛みが出現します。

2. 高血圧性脳症による頭痛

頭痛、嘔気、嘔吐、ひどくなるとけいれんや意識障害を引き起こします。血圧の異常な上昇が原因です。血圧が正常な人でも収縮期圧で160mmHg以上、拡張期圧で100mmHg以上続くと引き起こされることがあります。

3. くも膜下出血による頭痛

脳の血管が破裂し、脳の表面を覆うくも膜の下に広範囲に出血をきたします。主に脳動脈瘤の破裂によることが多く、「今まで経験したことのないほど激しい頭痛」で発症することが多いです。出血の程度によっては意識障害や突然死の原因になることもあります。

4. 脳出血による頭痛

高血圧が原因のことが多い病気です。頭痛以外に手足のしびれやめまい、しゃべりにくいといった症状を伴うことがあります。

5. 脳腫瘍による頭痛

頭の内部にできた腫瘍が大きくなることで脳の神経を圧迫し、頭痛を引き起こします。突然起こることは少なく、数週間から数ヶ月かけてじわじわと痛みが強くなってきます。起床時に痛みが強いのが特徴で、頭全体か頭の一部で圧迫感や鈍い痛みが続き、手足のしびれや麻痺、言語障害、吐き気・嘔吐や手足のけいれんなどが現れることもあります。

6. 髄膜炎による頭痛

髄膜炎は脳や脊髄を覆っている髄膜が感染により炎症を起こします。後頚部の筋群が硬直したり、後頭部が痛んだりするなどの症状が出現します。意識障害やけいれんを引き起こすこともあり、嘔吐、高熱といった強い頭痛を伴う「細菌性髄膜炎」を発症すると、命にかかわるケースがありますので、要注意です。

7. 動脈解離(椎骨動脈解離)による頭痛

突然の後頚部の痛みではじまり、くも膜下出血の頭痛と似ています。主に頭の後ろの椎骨動脈と言われる動脈の血管の内部構造がはがれて急激な痛みが起きます。解離が進行すると脳梗塞や脳出血、くも膜下出血になり、緊急の対処が必要です。

8. 低髄液圧症候群(髄液減少症)による頭痛

「横になっていれば和らぐのだけど起き上がると頭痛が増強してきて、日常生活にも支障をきたす」、「横になってばかりいるので怠けているように見られてしまう」、そんな頭痛です。脳脊髄液が漏出し、髄液圧が減少してくるためと考えられています。

受診を強く推奨する症状や状況

次のような症状がある場合は、命に関わる危険な「二次性頭痛」の可能性があります。ためらわずに、すぐに医療機関を受診してください。特に、当クリニックでは脳神経内科の専門医が在籍しており、MRI検査などによる精密な診断が可能ですのでご安心ください。

  • 今までに経験したことのないほど激しい頭痛
  • 突然に始まった頭痛(突発完成型頭痛)
  • 日ごとにだんだんひどくなる頭痛
  • 麻痺やしびれを伴う頭痛
  • 意識が冒されたり、訳の分からないことを言う頭痛
  • 呂律が回らない、言語がしゃべりにくい頭痛
  • ものが二重に見える、視力が弱くなる頭痛
  • めまいや嘔吐を伴う頭痛
  • 高熱を伴う頭痛
  • 50歳以降に初めて起こった頭痛
  • がんや免疫不全などの持病を持つ方の頭痛
  • 早朝頭痛ないし朝方に起こる頭痛(目覚まし型頭痛)
  • 息張ったり、頭を振るとひどくなる頭痛

頭痛の診断と検査について

頭痛の診断では、まず患者様から詳しくお話を伺います。いつから、どのような痛みが、どのくらいの頻度で起こるのか、他にどのような症状があるのかなど、細かく確認させていただきます。

その上で、必要に応じて以下のような検査を行います。当クリニックでは、MRI検査やCT検査といった高度な画像診断機器を院内または関連施設に完備しており、迅速な診断が可能です。特にMRI検査は、不安を早く解消したいというニーズに応え、午前中のご相談で当日中に実施できる場合があります。

  • CT検査:X線を使って体の断面画像を撮影する検査です。MRI検査に比べて検査時間が短く、広範囲を一度に撮影できるのが特徴です。脳出血の発見に特に有効で、頭のケガの確認にも使われます。
  • レントゲン検査:X線を体に照射し、透過したX線の量の違いを画像として記録する検査です。主に骨や肺の病変を調べ、しびれの原因となる首の骨などを確認することがあります。
  • エコー検査(超音波検査):人の耳には聞こえない高い周波数の音波(超音波)を体にあて、その反響を画像として映し出す検査です。超音波を使い、首の血管(動脈硬化など)や手足の神経・筋肉の状態を調べることがあります。
  • 心電図検査:心臓が動くときに発生する微弱な電気信号を体の表面から記録し、波形としてグラフ化する検査です。脳梗塞の原因となる不整脈などを見つけるためにも行われます。
  • 脳波検査(EEG):脳が活動する際に生じる微弱な電気信号(脳波)を、頭皮に装着した電極で記録する検査です。てんかん等の診断に役立ちます。
  • 神経伝導速度検査(NCS)、筋電図(EMG):手足のしびれや力の入りにくさなどの原因を調べるために行われます。神経の伝わる速さや筋肉の動きを調べます。
    ※当クリニックではこちらの検査はできないので提携医療機関を紹介させていただきます。
  • 認知機能検査(MMSE、MoCAなど):記憶力、注意力、言語能力、判断力といった脳の様々な働き(認知機能)の状態を評価するための検査です。物忘れの程度の確認などに使われます。

これらの検査を組み合わせることで、頭痛の原因を正確に把握し、迅速かつ適切な治療方針を決定します。

頭痛の治療法について

頭痛の種類や原因、患者様の状態に合わせて、最適な治療法をご提案します。

薬物療法

頭痛の症状を和らげたり、発作の頻度を減らしたりするために薬を服用します。

  • 緊張型頭痛:軽度から中程度の緊張型頭痛には、鎮痛剤や非ステロイド性抗炎症薬が使用されます。慢性的な緊張型頭痛には、筋弛緩剤や抗うつ剤が処方されることもあります。
  • 片頭痛:頭痛の前ぶれが起こった時に服用するエルゴタミン製剤や、発作が起こってしまってからでも作用を発揮するトリプタン製剤など、片頭痛専用の鎮痛剤が用いられます。頻繁に発作が起こる場合には、予防的に薬を処方することもあります。
  • 群発頭痛:発作時にはトリプタン系の注射薬が使われることがあります。予防的にエルゴタミン製剤が用いられることもあります。
  • 薬剤の使用過多による頭痛:対応として①予防薬を上手に使う ②鎮痛剤を一気に止める、といった方法があります。

生活習慣の改善・予防・自宅でのケア

頭痛の予防や症状の緩和には、日頃の生活習慣の見直しが非常に重要です。

  • 緊張型頭痛の予防とケア
    • 長時間同じ姿勢を続けないように心がけ、仕事の合間に背伸びをしたり、腕を回したり、軽いストレッチ運動をして筋肉の緊張をほぐすようにしましょう。
    • 眼鏡や枕が合わないことによって、知らず知らずのうちに身体にストレスがかかり、頭痛が起こることがあります。日常身に付けるもの、使用するものはなるべく自分に合ったものを使うようにしましょう。
    • 気分転換にスポーツをするなど、ストレスを溜めないようにすることが大事です。
    • 血管の緊張を和らげるため、蒸しタオルなどで首筋などを緩めるのも作用があります。
    • 入浴、運動、マッサージなどは血管を拡張するため、このタイプの頭痛に効果的です。
    • ストレスの軽減、十分な睡眠、適切な食事、適度な運動などの生活習慣改善が緊張型頭痛の改善に役立ちます。
  • 片頭痛の予防とケア
    • 食事や睡眠をきちんと摂り、規則正しい生活を心がけることが片頭痛の予防に繋がります。
    • 睡眠の摂りすぎなどによっても起こりやすくなるため注意が必要です。
    • チーズやチョコレート、ワインなどは片頭痛を起こしやすくすると言われているため避けるようにしましょう。
    • 片頭痛が起こったら、こめかみや目の辺りの血管を冷やし、光の入らない静かな暗い部屋で安静にしていましょう。
    • ストレスや不規則な睡眠、食事の欠如などの生活習慣が片頭痛を引き起こす場合があるため、これらの改善が勧められます。
  • 群発頭痛の予防とケア
    • アルコールは頭痛が起こる原因となりますので、頭痛が起こっている時期は禁酒することが肝心です。
    • 頭痛が起こりそうになったら深呼吸をすることをおすすめします。
    • ストレスや不規則な睡眠などが群発頭痛を引き起こすことがあるため、これらの改善が勧められます。

3. その他

  • リラクゼーション法:マッサージ、温水浴、休養などが緊張型頭痛の治療に有効です。
  • 酸素吸入:群発頭痛の治療に用いられることがあります。
  • 神経ブロック療法や外科手術:三叉神経痛など、特定の神経痛による頭痛の場合には検討されることがあります。当クリニックでは、脳神経内科や整形外科との連携により、専門的な治療が必要な場合には適切な医療機関をご紹介いたします。

よくある質問

Q1: 頭痛は遺伝しますか?

A1: 片頭痛は、ご家族に頭痛持ちの方がいると起こりやすい傾向がありますので、遺伝的な要因が関係すると考えられています。

Q2: 市販薬で頭痛が治まりますが、病院を受診した方が良いですか?

A: 市販薬で痛みが治まる場合でも、頭痛の頻度が増えたり、痛みの程度が強くなったり、普段と違う症状が現れたりするようでしたら、一度医療機関を受診することをお勧めします。特に、1ヶ月に10日以上市販の鎮痛剤を服用している場合は、「薬剤の使用過多による頭痛」の可能性もありますのでご相談ください。

Q3: 低気圧で頭痛がひどくなります。どうすれば良いですか?

A3: 低気圧による頭痛は、気圧の変化に体が対応しきれないことで起こると考えられています。片頭痛の引き金の一つとなることもあります。症状が頻繁に起こる場合は、漢方薬が効果的な場合もあるとされていますので、ご相談ください。生活リズムを整えたり、体を温めたりするなどの対策も有効です。

Q4: 子供の頭痛でも受診できますか?

A4: はい、お子様の頭痛も診察いたします。小児期の片頭痛では前頭部や側頭部に痛みが起こり、両側に広がることもあります。お子様の頭痛は、大人と異なり、症状をうまく伝えられないこともありますので、気になる症状があればお気軽にご相談ください。

Q5: 頭痛で脳ドックを受けることはできますか?

A5: はい、当クリニックでは脳ドック(MRI検査活用)を提供しており、頭痛の原因として脳の病気が隠れていないかを詳しく調べることができます。特に慢性的な頭痛や、上記「こんな頭痛はすぐに受診してください!」に当てはまる症状がある方には、脳ドックをお勧めしています。

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