disease

腰椎捻挫

腰椎捻挫とは

腰椎捻挫は「ぎっくり腰」や「急性腰痛症」とも呼ばれ、日常生活でのふとした動作や、交通事故による強い衝撃などによって、腰に過度なストレスがかかることで発生する痛みを指します。腰椎捻挫は、腰椎そのものに問題があることよりも、その周囲の筋肉や靭帯が損傷したり炎症を起こしたりすることで発症することが多いのが特徴です。

腰椎捻挫の症状について

腰椎捻挫の主な症状は、動いたときに腰や背中に走るような強い痛みが出ることです。症状が強い場合は、動けないほどの激しい痛みが出現することもあります。交通事故による腰椎捻挫の場合、事故直後には症状がなくても、1〜3日経ってから強い痛みが出ることがあります。強い痛みは通常1〜2週間で軽減しますが、放置すると慢性的な痛みが1〜3ヶ月続くこともあります。

受診を強く推奨する症状や状況

  • 安静にしていても痛みが強い、または悪化している場合
  • 足にしびれがある、またはしびれが悪化している場合
  • 力が入らない、麻痺がある場合
  • 排尿・排便に異常がある場合
  • 発熱を伴う場合
  • 転倒や強い衝撃を受けた後に痛みが続く場合(特に高齢者の方)
  • 痛みが長期にわたり改善しない場合

腰椎捻挫の診断と検査について

当院では、患者様の症状の原因を正確に把握し、迅速かつ適切な治療方針を決定するために、以下の検査体制を整えています。

  • 問診: 痛みの出方、程度、既往歴などを詳しくお伺いします。交通事故の場合は、事故当時の状況も詳細に確認します。
  • レントゲン検査: 骨折や脱臼の有無、骨の変形、関節の状態などを確認します。
  • MRI検査: レントゲンでは分かりにくい椎間板ヘルニア、靭帯損傷、軟骨の状態、神経の圧迫などを詳細に評価できます。特に腰椎捻挫が疑われる場合や、神経症状がある場合に有用です。
  • CT検査: 骨折の詳細な評価や、脊椎の状態を立体的に把握する際に用いられます。
  • エコー検査(超音波検査): 筋肉、腱、靭帯、神経などの軟部組織の状態をリアルタイムで観察し、肉離れや腱鞘炎、靭帯損傷、微細な骨折などを評価できます。
  • 神経伝導速度検査(NCS)、筋電図(EMG): 手足のしびれや筋力低下の原因を調べるために、末梢神経に電気刺激を与え、神経が伝わる速さや筋肉の反応を測定します。

これらの検査を組み合わせることで、腰椎捻挫の正確な診断と、他の疾患との鑑別を行い、早期の治療開始を目指します。必要に応じて、MRIやCTなど当院の連携施設にて、精密な画像診断が可能です。

腰椎捻挫の治療法について

腰椎捻挫の治療は、痛みの程度や症状、原因によって異なります。当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療方法をご提案いたします。

急性期の治療

  • 安静: 受傷直後は、腰の安静を保つことが重要です。腰椎コルセットを着用して負担軽減を図ることもあります。
  • 薬物療法: 痛みを和らげるために、消炎鎮痛剤の内服薬や湿布薬を使用します。
  • 物理療法: 電気治療や低周波治療などを用いて、患部の疼痛軽減を図ります。
  • ハイドロリリース・トリガーポイント注射: 痛みの原因となっている筋肉や神経に直接アプローチし、症状の改善を図る場合があります。

慢性期・回復期の治療

  • リハビリテーション: 急性の痛みが引いてきたら、運動器セラピストによる腰部のリハビリテーションを徐々に開始します。長期的な安静はかえって痛みを長引かせる可能性があるため、適切なタイミングでのリハビリが大切です。ストレッチや筋力強化、姿勢・動作指導など、個々に適したリハビリプランを立案し、患部の回復を促進します。
  • 日常生活でのケア: 日常生活が楽になるよう、姿勢や動作の改善についてアドバイスも行います。筋が凝り固まらないように、適度な運動を取り入れることも重要です。

自宅でできる対処法・セルフケア

  • 安静と冷却: 痛みが強い急性期は、無理に動かさず安静にし、炎症を抑えるためにアイシングを行うと良いでしょう。
  • 保温: 慢性期に入り、痛みが和らいできたら、体を温めることで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることが有効です。
  • 市販薬の使用: 軽い痛みであれば、市販の消炎鎮痛剤や湿布薬で対処することも可能です。ただし、症状が改善しない場合や悪化する場合は、早めに医療機関を受診してください。
  • 適度な運動: 痛みが軽減してきたら、無理のない範囲でストレッチやウォーキングなどの軽い運動を取り入れ、腰部の柔軟性や筋力を保つことが大切です。

よくある質問

Q1. 交通事故による腰痛の場合、すぐに病院を受診した方が良いですか?

A1. はい、できるだけ早く医療機関を受診することをお勧めします。交通事故の直後は症状がなくても、1〜3日経ってから腰痛が出ることがあります。事故から受診までの期間が空くと、事故との因果関係がないと判断される場合があるため、症状の有無に関わらず速やかに受診してください。

Q2. 腰椎捻挫はどのくらいの期間で治りますか?

A2. 症状の程度にもよりますが、強い痛みは1〜2週間で軽減することが多いです。しかし、慢性の痛みが1〜3ヶ月続くこともあります。適切な治療とリハビリテーションを継続することで、早期回復を目指します。

Q3. 腰痛予防のために日常生活で気をつけることはありますか?

A3. 重いものを持つ際は膝を使い腰への負担を減らす、長時間同じ姿勢を避けて適度に体を動かす、正しい姿勢を意識する、適度な運動で腹筋や背筋を鍛える、冷えに注意するなどが挙げられます。

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