disease

膠原病

膠原病について

「膠原病」という言葉は、特定の病気を指すものではなく、共通する性質を持つ複数の病気を総称したもので、「結合組織疾患」や「リウマチ性疾患」などと言い換えられることもあります。代表的な疾患に関節リウマチがあります。膠原病の発症原因は、私たちの体を細菌やウイルスなどの異物から守る「免疫」機能が、自分自身の体を誤って攻撃してしまう「自己免疫」の異常にあると考えられています。これにより、皮膚、筋肉、関節、内臓、血管などに炎症が引き起こされます。

膠原病の症状について

膠原病は全身にさまざまな症状を引き起こす可能性があり、人によって多岐にわたる症状が現れます。以下のような症状が続く場合は、膠原病の可能性も考えられます。

  • 朝のこわばり: 朝起きたときに手や関節がこわばって動きにくい状態が続く。
  • 関節の痛みや腫れ: 関節に痛みや腫れ、熱感が続く。左右対称に関節に炎症が生じたり、炎症部位が移動したりすることもあります。
  • 長期にわたる微熱・発熱: 原因不明で2週間以上続く微熱や発熱。
  • 倦怠感: 疲れやすく、全身の倦怠感が続く。
  • ドライアイ・ドライマウス: 目や口が異常に渇く。
  • 皮膚の症状: 顔面、指先などに皮疹が出る、脱毛、皮膚が固くなる・つっぱる(皮膚硬化)、太陽に当たると皮膚に異常が出る、または体調が悪くなる。
  • 体重減少・食欲不振: 食欲がなく、体重減少が続く。
  • レイノー現象: 寒冷時に指先が白や紫色に変色する。
  • しびれ: 手足にしびれがある。
  • 呼吸器症状: 咳や息切れがある、間質性肺炎と診断されたことがある。
  • その他: 関節だけでなく筋肉や骨、こめかみなどに痛みを感じる、検診などで異常値が出た(抗核抗体陽性、リウマトイド因子(RF)が陽性)など。

膠原病の診断と検査について

当院では、患者様の症状の原因を正確に把握し、迅速かつ適切な治療方針を決定するために、問診・診察に加え、以下の検査を組み合わせて診断を行います。

  • 血液検査・尿検査: 炎症の有無、自己抗体の種類、肝機能・腎機能など、膠原病の診断や病状の把握に重要な情報が得られます。
  • レントゲン検査: 主に関節の変形や骨の異常を確認します。
  • 関節超音波検査(エコー): 関節の炎症や滑膜の状態をリアルタイムで詳細に観察できます。
  • CT検査・MRI検査: 必要に応じて、関節や内臓、血管などのより詳細な状態を評価するために行います。特にMRI検査は、放射線を使用しないため安心です。
  • 神経伝導速度検査・筋電図: 手足のしびれや筋力低下がある場合に、神経や筋肉の状態を詳しく調べます。

膠原病の治療法について

膠原病の治療は、病気の種類や症状の程度によって異なりますが、当院では薬物療法を中心に、患者様お一人おひとりの状態に合わせたトータル治療を方針としています。

  • 薬物療法:
    • 非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs): 痛みや炎症を和らげます。
    • ステロイド: 強い抗炎症作用を持ち、免疫の働きを抑えます。
    • 免疫抑制剤: 免疫の過剰な働きを抑え、病気の進行を抑制します。
    • 生物学的製剤・JAK阻害薬: 近年飛躍的に進歩した治療薬で、特定の炎症物質の働きを抑えることで、より効果的に症状をコントロールし、病気の進行を防ぎます。当院でも、これらの先端治療を取り入れています。
  • リハビリテーション: 適切な運動を行うことで、関節の動きを改善し、筋力を維持・向上させ、日常生活の質を向上させます。
  • 生活指導・合併症治療: 病状に応じた生活習慣のアドバイスや、合併症の治療も行います。必要に応じて、専門医と連携し、より専門的な治療を提供します。

早期発見、早期治療が非常に重要です。疑わしい症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。当院では、患者様が日常生活を問題なく送れる「寛解」の状態を目指し、全力でサポートいたします。

よくある質問

Q1. 関節リウマチは遺伝しますか?

A1. 関節リウマチのお母さんから関節リウマチのお子さんが生まれる確率は1~3%未満です。全人口での罹患率は0.5%ですので、それに比べれば高い数字ですが、遺伝する頻度は極めて少ないと言えます。

Q2. 腱鞘炎との違いは?

A2. 関節の滑膜が腫れるという点では関節リウマチと症状が似ていますが、腱鞘炎は手の使い過ぎによって起こるもので、関節破壊が進むことはありません。安静にして炎症鎮痛剤を使うか整形外科で治療すればほとんど治ります。

Q3. 毎朝、手の関節がこわばってうまく動かず、痛みもあります。半年以上症状が続いていないと関節リウマチとは診断できないのでしょうか?

A3. 最近では、早い段階で診断することが求められています。半年も待たなくても診断できますので、リウマチ専門医を受診いただくことをおすすめします。

Q4. 関節に腫れや痛みがあり、関節リウマチではないかと不安です。何科の先生に診てもらえばよいでしょうか?

A4. 関節リウマチが心配であれば、リウマチ科を標榜する内科または整形外科を受診してください。もし関節リウマチと診断されたら、最初の治療が非常に重要になってきます。整形外科や内科にかかわらず、リウマチ診療の経験が豊富で、新しい治療を取り入れている医師に診療を受けることが必要です。

Q5. 生物学的製剤では感染症などの副作用があると聞きましたが、どの程度起きやすくなるのでしょうか?

A5. 日本でのこれまでの調査では、生物学的製剤を使い始めてから6ヵ月の間に入院が必要な副作用が起きた患者さんの割合は5~6%で、その約半分が感染症でした。こうした感染症は、高齢の方や、ステロイド薬の使用量が多い方、呼吸器疾患を合併している方に多いとされています。ただし、高齢の方はもともと肺炎などの呼吸器疾患を起こしやすいので、肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンの接種を受けることをお勧めします。

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